「何をやっても続かなかった」経験が、武器に変わる時がくる

アフィリも物販も失敗…でも、「書くこと」だけはやめなかった

正直、何度も副業に挑戦しては、うまくいかずにやめてきました。
アフィリエイト、せどり、動画編集、SNS発信…。


“副業で人生を変えよう”なんて意気込んで始めたのに、
成果が出るどころか、いつも「思ったより難しいな」で終わっていたんです。

でも、そんな私にもひとつだけ――“何となく”でも続けていたことがありました。
それが、「書くこと」。

うまくいかない副業を振り返るブログ。
日常の中で感じたモヤモヤをnoteに綴る日記。
誰に読まれるわけでもなく、それでも画面の前に向かって言葉を打つ時間だけは、
なぜか、苦にならなかった。

この“書き続けていた”という事実が、あとで思いがけないチャンスを連れてくるとは、
当時の私は思ってもいませんでした。

続かなかったのは、才能がないからじゃない。「向いてなかった」だけ

副業で結果が出なかったとき、多くの人はこう考えます。
「自分には才能がないのかもしれない」
「やっぱり向いてないんだ」
私もそうでした。

でも、それは間違いでした。
“成果が出なかった=才能がない”ではなく、
“ただ、選ぶ分野が自分に合っていなかった”だけなんです。

例えば、物販。商品のリサーチや価格競争、発送作業に向き合うたびに、
“やらなきゃ”という気持ちがどんどん重くなっていく。
アフィリも、ずっと数字を追って、SNSを更新して、
「もっとキーワードを狙わなきゃ」と追い込まれていく毎日でした。

でもライターは違いました。
淡々と、コツコツと、パソコンの前に座って“伝えること”に集中できる。

誰かと比較される必要もない。
今日も、昨日より少しだけ“いい文章”が書けるようになれば、それでいい。
そんな働き方に、「これなら私にもできるかもしれない」と初めて思えたんです。

遠回りしたからこそ、自分の“向き・不向き”が見えてくる。
そして、その気づきは確実に、“副業を仕事に変える入口”になります。

年齢やブランクこそ、「企業ライター」では大きな価値になる

20代より30代、30代より40代の方が“共感力”で信頼される

「もう若くないし、文章の仕事なんて今さら無理じゃないか…」
そう思っていませんか?でも、それはまったく逆です。

企業が今、本当に求めているのは「若くて文章がうまい人」ではありません。
求めているのは、“共感できる視点”を持っている人です。
つまり──人生経験そのものが、ライターとしての最大の武器になる。

たとえば、子育て中の読者に向けた記事を書くとき。
20代のライターが書く言葉と、実際に育児を経験している30代・40代が書く言葉、
どちらが深く届くでしょうか?

読者が求めているのは、「わかる、それ私も!」という共感の一文。
クライアントが求めているのは、「こういう文章を書ける人にお願いしたい」という信頼。

“うまく書けるか”ではなく、“どう感じてきたか”。
それを持っている人ほど、企業ライターの世界で本領を発揮できるんです。

子育てや転職経験が、実は記事ネタの宝庫になる

これまでの人生を振り返ったとき──
「ただの平凡な主婦」
「何度も転職しただけの社会人」
「ブランクのある再スタート組」
そんなふうに思っている人もいるかもしれません。

でも、その“平凡な日々”が、企業から見れば価値の塊なんです。

たとえば──

  • 子育て中に感じた不安や、暮らしの工夫 → 育児メディアや商品レビューに活かせる
  • 転職活動でのリアルな悩みや決断 → 人材業界の記事にそのまま使える
  • 家計のやりくり、節約や時短レシピ → 主婦向けWebサイトが求めている視点そのもの

「大したことじゃない」と思っていた体験が、
読み手の“悩み”と重なった瞬間、価値あるコンテンツに変わる

文章力はあとから身につけられるけれど、
その“経験”と“言葉にできる力”は、誰にもマネできないあなただけの強みです。

だからこそ、過去の自分にこう言いたい。

「何もしてこなかった」んじゃない。
「これから活かせることを、ちゃんと積み重ねてきた」んだよ、と。

「自分には何もない」と思っていた人ほど、企業ライターに向いている

特別な資格も、キャリアもない。でも、“伝える力”は誰にもある

副業ライターと聞くと、「特別なスキルがないと無理」と思ってしまうかもしれません。
でも実は——企業が求めているのは、“完璧なスキル”ではありません。

必要なのは、「自分の言葉で、相手に伝えようとする力」。
これは、資格や経歴とはまったく関係ない“人間らしい力”です。

たとえば、あなたがブログやSNSで書いた投稿。
「今日はこんなことで落ち込んだ」「家族とこんな会話があった」
そんな何気ない発信の中にこそ、人の気持ちを動かす視点があります。

実際、私自身もそうでした。
「何もない私には無理」と思いながらも、
ブログで綴った日々の気づきが、企業ライターとしての“最初の実績”になったのです。

あなたがこれまでに積み重ねてきた言葉は、“キャリアの種”になります。
誰かに届いた言葉があるなら、ライターとしての一歩を踏み出す理由は、もう十分すぎるほど揃っているのです。

過去の挫折が、誰かの役に立つ“共感ストーリー”になる

「うまくいかなかったことばかりで、人に誇れるものなんて何もない」
そんなふうに感じている人もいるかもしれません。

でも、企業ライターとして一番大事なのは、“等身大の経験”を言葉にできること。
華やかな成功体験よりも、人が惹きつけられるのは、悩みや迷いと向き合ったリアルなストーリーです。

たとえば、就職で悩んだ経験。
子育てで心が折れそうになった日々。
何度も副業に挑戦して、失敗して、自信をなくしたあの瞬間。

そのすべてが、誰かの不安を和らげ、行動を後押しする記事の材料になります。
むしろ、「うまくいかない自分をどう立て直してきたか」を書ける人は、企業からも信頼されます。

あなたの過去がつまずきの連続だったとしても、
それは“文章の材料”であり、“誰かを救う力”になる。

だからこそ、「自分には何もない」と思っていた人にこそ、
企業ライターという仕事は、もっとも温かく迎えてくれるのです。

必要なのは、すごい経歴ではなく、人に寄り添える視点です。
その視点は、これまでのあなたの中に、ちゃんと眠っています。
あとは、ほんの少しの勇気で、取りに行くだけです。

まとめ|「遠回り」だったすべてが、ライターの“財産”になる

一見ムダに見えた過去が、読み手に“届く言葉”をつくる

就職で悩んだあの頃も、
子育てに追われて、自分の時間がなかった日々も、
副業に挑戦しては挫折した、その経験も——

そのひとつひとつが、読み手の心に届く言葉を紡ぐ材料になります。

企業ライターに求められるのは、知識の深さではなく「人の気持ちをわかること」。
遠回りしたあなたは、迷っている誰かの背中を押せる、やさしさのある文章が書ける人です。

つまり、これまでの選択や失敗はすべて、「ムダ」ではなく「備え」だったのです。
それに気づけた瞬間から、過去の意味が変わり始めます。

今からでも、むしろ“今だからこそ”ライターとしての価値がある

「もっと若ければ」「実績があれば」なんて思わなくて大丈夫です。
あなたがこれまで歩んできた年数こそが、“重みのある言葉”をつくります。

読み手が本当に求めているのは、検索で拾える情報じゃありません。
実際に感じたこと、乗り越えてきたこと、悩み続けた時間の中で得た言葉
です。

だからこそ、今ここから始めるのに遅すぎることなんてありません。
むしろ今だからこそ、
「焦らず、比べず、自分のペースで進めるライター」としての強みが生きてきます。

あなたの過去は、誰かの救いになります。
そしてその言葉で、企業からも「この人に頼みたい」と思われるようになります。

遠回りだった全部が、これからの武器です。
大丈夫。始めるのに、いちばんいいタイミングは「今」です。